きっかけ(その1)

4ヶ月ほど前までドラムを叩いてみるなど思いもしなかった私が何故ドラムを始めたのかつらつら書いてみようと思います。

音楽に触れたのはかなり幼少の頃。幼稚園に入る前、母のベイシティローラーズのレコードを聴いていた記憶があります。その後も母や兄の影響で、田舎暮らしの当時にしてみればかなり音楽に早熟なほうだったのではないかと思います。父の希望で3歳頃にピアノが自宅にやってきて、それから高校に入学した直後ぐらいまで習っていました。芸大進学の話が先生から出た頃に、既にロックの精神が染み付いていた私は「クラシックピアノで芸大など」とめんどくさくなりやめてしまいました。そのまま続ければよかったなもったいないな・・・とも今になって思うのですが、田舎で芸大を卒業しても音楽教師か結婚して自宅でピアノ教師が関の山なので(実家の隣家のお姉さんがまさにそうだったので)それでよかったのかもな、とも思います。でも、そこで音楽的な勘や楽譜を読む力は培われていた気がします。当時練習嫌いだった私はろくすっぽ練習せずレッスンに行き、初見でもそれなりに弾いていましたので。先生には一発でばれますが、なのでちゃんと自宅を練習をすればもっともっと伸びるのに!と嘆かれていました。今のドラムに対する情熱をもって当時ピアノに向かっていれば・・・と、それを考えても仕方ないのですけどね。その後のあれこれあって今の私ですし。ギターはバンドをやっていた兄に強制的にやらされそうになりましたが、少し練習したもののどうも弦楽器がしっくり来ずやめてしまいました。兄の教え方の問題が大きかった気もしますが。

大人になっても音楽はいろんな形で私のそばにあり、音楽に携わっている友人達もいます。多くはありませんがそれなりにいろんなバンドのライブに足を運んでいましたが、正直ドラムに興味を持ったことはそれほどありませんでした。「ああ、あの曲のドラムすごかったねぇ」くらいの感想どまり。どちらかといえばベースが気になることのほうが多かったです。声にうるさいのでボーカルが一番なんですが。どれだけ曲調が好みでもボーカルの声が苦手だとライブに足を運ぶことはないですよね・・・。個人的にも、何度かバンド関係の方と交際をする機会があったのですがドラマーの方とだけはありませんでした。

で、ドラムに興味がなく縁もなかったそんな私が何故ドラムを始めるに至ったか、続きます。